素敵なラブリーボーイ

素敵なラブリーボーイ

林寛子

  • 作詞:千家和也
  • 作曲:穂口雄右
  • 編曲:穂口雄右
  • 発行日:75/09/10
  • 番号:A-280
  • 発売:キャニオン

 千家和也といえばアイドルがまだ清純というイメージで見られていた時代に、当時としてはかなりアブナイ歌詞を歌わせて一世を風靡した作詞家である。その路線の作品としては山口百恵の最初の数曲が有名であるが、林寛子にもその種の曲がいくつかあり、この曲はその一つである。
 山口百恵が陰のイメージであったのに対して林寛子は当時のアイドルとしてはかなりエネルギッシュにこの曲を歌っており(当時は「元気」という要素はアイドルの魅力にはなっていなかった)、後にリメイクした小泉今日子よりも遥かに個性的である。
 ただ、歌詞の内容が、男が女を自由にするといったものであるため女性解放論者からは批判もあったらしく、林寛子自身も「市川房江さん(当時の国会議員)って恐い」と話していたことがあったようだ。
 (高杉洋一)