Ten at Nite

Ten at Nite

杉浦幸

  • 発行日:86/09/10
  • 番号:L-12601
  • 発売:ワーナーパイオニア

 杉浦のアルバムというと、一枚目の人気が高くどうもこのセカンドアルバムは忘れられがちである。確かに、一枚目の方は色々な名作家による集合作品であり、曲も多種多様でどれも合格点を軽くクリアし、たいへんマニア好みである。
 しかしセカンドも、詞と曲に関してはバラエティに富んでいる。そういう意味で異なる点は、編曲が矢島賢一人の手に委ねられているという事だろう。
 私としては、編曲を一人が受け持っているセカンドの方がアルバムとしてとてもまとまった感じがして好感が持てる。また、当時キャニオンの看板として一世を風靡したライトハウスだけあって、ほとんどがシンセ音のため多少カチッとしすぎな感じもあるがギターとコーラスがその分を補って余り有り、気持ちよい音に仕上がっている。
 当時は、この音がとても新鮮だった。
(青木信行)