ホワイト・ランデブー

　デビュー当時のポピンズは、変な前評判ばかりが先行して、私にはどうも受け入れることができなかった。
　しかし、半年が経ってこの曲『ホワイト・ランデブー』に出会い、うわさが本当だったことを認識したのだ。実際、この頃はすでにポピンズの人気は下降気味で、いまさらポピンズという感があったのだが、しかし、彼女達は半年の間に、とても成長していたのだった。
　曲をじっくりと聴いてみてくれ。どうです、ちゃんと声が出ているじゃないか。ハモっているじゃないですか。これが、本当のポピンズの姿だったのだ。
　また、曲自体も前サビでメロディアスな上、アレンジの、雪に一番合うであろうピアノによる味付けが絶妙で、タイミング良くギター音が入るなど嬉しくなる。
　やはり、うわさは本当だったのだ。
（青木信行）