聖・ファーストラブ

聖・ファーストラブ

徳丸純子

  • 作詞:阿久悠
  • 作曲:小杉保夫
  • 編曲:萩田光雄
  • 発行日:83/03/21
  • 番号:T07S-1022
  • 発売:TDK
りすにんぐ・るーむ

 初恋って、大体片想いから始まるものですね。喫茶店の片隅であなたを見つめている。「こっちを振り向いて」と、思い願う少女。そんなシチュエーションでこの曲は始まります。せつない少女の気持ち、行動がありありと脳裏に再現される、たいへんすばらしい歌詞です。
 歌詞の冒頭に出てくる「レモン」。イメージは「新鮮・爽やか・純潔」。これを切ってしまうことで「初恋」を表している。これが「聖・ファーストラブ」なのです。最初の一行だけでもこういう意味を含んでいるくらいの歌詞ですから、じっくり歌詞カードを読むことをお薦めします。宝石とは何だろう、雨だれとは何を意味するのだろう。一番ではティーカップで占い二番ではティーカップに訊ねる恋。この違いなどは奥深い。経験豊かなプロの詩を十分味わってください。
(木之川かず也)