裸足でヤングラブ

裸足でヤングラブ

能瀬慶子

  • 作詞:浜田省吾
  • 作曲:浜田省吾
  • 編曲:船山基紀
  • 発行日:79/04/05
  • 番号:N-40
  • 発売:NAV
りすにんぐ・るーむ

 その日私はキャノンAE1にズームをつけ、現在の日比谷シャンテのある場所へ出かけて行った。目あては能瀬慶子。私にとって初のイベント参加であった。まあ私がその気になった背景には「これでもか」と言わんばかりのメディア戦略があったわけだが、当時高校入試を終えたばかりの私は、それにまんまとハマってしまった。やはり飢えていたのだろう。
 あれから12年、私もかなりの量の音楽を聴き、私なりの良し悪しを判断する基準みたいなものもできた。そしてその出発点、言わば基本の基本が私にとっては能瀬慶子である。
 これを書くにあたり久しぶりに歌詞カードを読んでみたが、まさか浜田省吾の作品とは思わなかった。申し訳ないがお世辞にも名曲とは言えないが、アイドルポップスにクサさが許されていた頃の代表作がこの曲である。
(松田勇輝)