サマーラブ

　化粧品のＣＭソングといった雰囲気と言えば、わかってもらえるかな？。今使っても違和感がなく仕上がっている。メーカーは…、コーセーがいいかな。カネボウでも資生堂でもないところがミソなのだ。それは、今しか使えなかった曲と、いつでも使える曲との違いでもあるのだが。
　この曲はその当時“今”の曲ではなかった。強いて言えば、季節は初夏。暑くなりかけた陽射しに、さっと涼しい風が肌をよぎる。６か月前までと１か月後までとの時間が等しくなった瞬間。そんな今が感じられる。もちろん彼女たちと重ね合わせてほしい。時代を現すことができないのは、彼女たちの影がうすかったからにほかならないのだが。ただ一つ、この曲が自己主張しているところがあるなら。都志見隆と研音との関係の嚆矢を告げたという点になるのだろうか。
（ＧＥ友の会）