春ラ!ラ!ラ!

　石野真子！その名をつぶやけば涙にいつしか虹がともる。スター誕生で五三〇点をとった時は気にもしていないのに、いつのまにか私の心に深く入っていた。
高三、予備校、大一の三年間は石野真子を抜きに語ることはできない。ファンクラブに入会したのは高三の冬だった。浪人の時は、共通一次の翌々日にコンサートヘ行った。そしてスポーツ紙の一面に「石野真子結婚」のタイトルを見たのは前期試験の朝だった。
　さて、選んだ一曲は「春ラ!ラ！ラ！」である。そう、この曲で「ザ・ベストテン」に初出場をはたしたのだった。売上枚数も一番だし、妥当な線であろう。本人も、一番印象に残っている曲だと言っている。ただ、十位で一回だけだったのは残念である。
　石野真子、それは青春の幻影。愛や夢、まごころ、はほえみをありがとう。
（星光一）