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のりぴーはただひたすら元気が良かった。夏から秋そしてVHD発売の冬と、彼女は溢れる期待を胸にこの曲を唄い続けた。そしてデビュー。今でも、忘れられないのが1月18日の彼女の晴れやかな笑顔。福岡市民会舘の小ホールは三百人ほどの人達ではあったが、まるで結婚披露宴のようにおめでたく、なごやかで、暖かだった。彼女の決意がすでに、見る人に夢と希望を与えた。それから二年半TXの特番の中で、ポクは今までの不安を取り払うばかりか完全に目を覚まされる思いを味わう彼女の心に出会った。心底“しまった！”と思った。ポクがつまらない杞憂に明け暮れているうちに、彼女はその素敵な向上心で、いつの間にかポクのずっと先を走り続けていた。嬉しいけど、ポクは絶対に負ける訳にはいかない。酒井法子はいつの間にか、一人前の立派な女性になっている。 |
