ヴァージナル

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南野陽子

  • 発行日:86/11/01
  • 番号:28AH2104
  • 発売:CBSソニー

 南野陽子的エッセンスの目一杯詰まった、披女のセカンドアルバム。前作『ジェラート』には何処か様子見的な要素が感じられたけれど、今回のアルバムについては、全体的カラーが統一されていて、前作よりも好感が持てる。それに加えて今回は、南野陽子という女の子の持つイメージの世界を拡げようという意図が感じられる。南野陽子的イメージとは、同級生でもなければ、近所のキレイなお姉さんでもない。かと言って、逆立ちしても手の届かない様な存在かと言えば、そうでもない。披女の場合は、彼女との間に出来る自然なスタンスのままでいるのがペストだと思う。そして、その距離を急いで縮めようとしない事。恋はあせらずゆっくりと、なんて良く言うじゃありませんか。おっと、いつのまにか恋愛論になってしまった。あの頃のナンノに、乾杯!
 (和源慈永太)