青い水平線

　今更史言うことでもないが、80年代は80・82年組の台頭で始まった。では81年組が大したことなかったか、というと決してそうでなかったこともご承知の通り。谷間に埋もれてしまっただけの話で、実力派あり、ルックスの良い奴あり、勿論キワモノありでそれなりに面白かった。
　で、ルックスの沢田富美子と共に当時私の好みを二分していたのがこの和泉友子である。実力派と言うには弱すぎる、ルックスもパッとしない。それでも気になったのは楽曲のせいに他ならない。
　ただでさえ暑苦しい夏の時期、深く考えこんでしまうような曲はやはり良くない。その点この曲はサラリと聴き流せるし、それでいてしっかり後味もいい。そう、まるでザルソバのような名曲なのだ。いやぁー、やっぱり夏場はこういうのに限るぜ！
（松田勇輝）