恋はサマー・フィーリング

恋はサマー・フィーリング

石川秀美

  • 作詞:伊藤アキラ
  • 作曲:森田公一
  • 編曲:萩田光雄
  • 発行日:83/06/21
  • 番号:RHS-100
  • 発売:RVC
りすにんぐ・るーむ

 15年程前の湘南、ほこりっぽい駅前には、屋根にサーフボードを積んだ車が集まって来ます。ちょっとお洒落な奴なら、キャルルックのワーゲンで乗り付けるところでしょうが。庶民的な秀美ちゃんの彼氏には、ジェミニかファミリアあたりがお似合いなんだろうな。そう、男は車で決まるわけじゃないのです。でも、とりあえずの秀美ちゃんのお仕事は、ちょっとにぶい彼氏の車の屋根に、サーフボードを乗っけること。さてこの恋の行方や如何に?。というこの曲、9年前の当時でさえ、すでに時代から5年は遅れていたという代物ですが。元気いっぱいの秀美ちゃんにはそんな理屈は通用しませんでした。そして、今となっては10年前も15年前もたいして変わりはありません。古臭さも過去をよみがえらせる絶妙のスパイス。そう、時間がこの曲に魔法をかけてしまったのです。
(GE友の会)