サーフサイド・ブリーズ

サーフサイド・ブリーズ

森川美穂

  • 作詞:松宮恭子
  • 作曲:松宮恭子
  • 編曲:瀬尾一三
  • 発行日:86/07/21
  • 番号:10240-07
  • 発売:VAP
りすにんぐ・るーむ

 生まれてからずっと内地で育った僕にとって、海とは山をいくつも越えたところにある遠い存在でした。だから毎年暑い季節になると、夏の歌をカセットにつめ込んで、ベランダで日光浴しながら気分だけ“夏の海辺”して、逆説的に暑さを楽しんだという情けない思い出があります。
 森川美穂を語り始めるとき、ヤマハのオーディション出身という肩書きは欠かすことができなかったけど、彼女自身もそのあたりにプレッシャーを感じていたのでしょうね。自分が知らない場所で自分が独り歩きしてしまう恐怖ってありませんか? そんなコトとは無関係に、森川美穂のボーカリストとしての才能を見せてくれたのがこの歌。シャープな声がギンギンに冷えた缶ビールみたいで、さあ今年の夏こそは本物の海を見に行くぞ!
(国分ひろし)