D404ME

　３年目、中森明菜の歌手としての発展性の内容（作品）を問われる時期のアルバムです。詞・曲・アレンジのスタッフも超一流で注目ですが、私的には、ドラムの青山純、ギターの大村憲司・北島健二・佐藤佳幸、パーカッションの斉藤ノブ等の名を見て現場の音作りによっている感じがした。
　詞のイメージも、明菜の持つ、別れても心のどこかで待っている、想っている古風で純な面と、愛情の深さ激しさを誰よりも表す面で、その明菜として少ない少し重々しい失恋を酒でくだを巻いて忘れる詞『ＢＬＵＥ　ＯＣＥＡＮ』は、曲も都会的なガラスチックのリズムで少し変わった明菜を聴かせてくれた。
　アレンジでよかったのは『ＳＴＡＲ　ＰＩＬＯＴ』だ。ドラム、ギターの入れ方、流れなど群バツです。後藤先生やってくれるよなあ！
（鈴木宏治）