Love Shooter

　ジャケ写を見てほしい。淡いコーラルピンクのシルクのウエディングドレスの中から、麻衣子が物憂い眼差しであなたを見つめている。・・・いつの間にか、麻衣子の表情が笑顔に変わらないか、と願っている自分に気が付くはずだ。麻衣子の魅力はここにあるのだ。
　楽曲面では山川恵津子の都会的なアレンジが光っている、とてもかっこいいのだ。夜の首都高を飛ばすには持ってこいである。当然披女を横に乗せているときのBGMであって、振られてやけになって飛ばすときではない。車というのは2人が一体感を味わえる良い小道具なのだ。この曲をBGMにすれば「言葉なんてもう いらない2人」になれるのだ。
　「愛しのハーフムーン」のラストシーンでこの曲が流れるのだが、より一層深みを増すので、映画も是非見てもらいたい。
　(矢間基則)