涙のクレッシェンド

涙のクレッシェンド

伊藤つかさ

  • 作詞:秋元康
  • 作曲:松尾一彦
  • 編曲:井上鑑
  • 発行日:84/02/21
  • 番号:SV-7371
  • 発売:ビクター
りすにんぐ・るーむ

 デビュー当時、すべての記録を塗り替えてしまった伊藤つかさのパワーには驚かされるものがあった。かくいうわたしも、栃木の田舎の中学生でありながら、東京までミュージカルやイベントを見に出掛けて行ったものである。
 この伊藤つかさのパワーもある程度おさまり、レコード会社を移籍しての第一弾が名曲『涙のクレッシェンド』なのだ。
 秋元康の詞が悲しいこの曲を、伊藤つかさの持ち前の表現力で切々と歌いあげている。当時秋元康は他にも『緩いカレッジリング』『学生通り』と、名曲を伊藤つかさに提供している。
 また、曲が良いのはもちろんだが、このレコードはハードジャケットでおまけにピクチャーレーベルときている。それだけレコード会社が力を入れていたということだろう。
 何はともあれ是非とも欲しい一枚だ。
(井伊端簀)