RISAの片想い

RISAの片想い

伊藤美紀

  • 作詞:森雪之丞
  • 作曲:小室和之
  • 編曲:白井良明
  • 発行日:89/03/21
  • 番号:10EH3262
  • 発売:CBSソニー
りすにんぐ・るーむ

 伊藤美紀は、ホリプロのアイドルの中でも、「実にホリプロらしい味わいを、十二分に引き出している。」アイドルとして、評価したいと思う。また、『小娘ハートブレイク』・『哀愁ピュセル』・『UBU』と続いた初期の三部作は、栃内淳・井上ヨシマサの出世作でもあり、そのコンセプトが彼女のキャラクターとも良く調和していた点からも、正しい方向性を示していたと思う。そうした事から「伊藤美紀は、実に良いアイドル。」なのだと思う。だが、そうなのだが、逆に言うと「アイドルに過ぎない。」部分が彼女のネックであったようにも思える。元々、タレントとして気の利いた事を話せるタイプの娘ではなかっただけに、仕方ないとは思うのだが、やはり痛い。
 そうした点で、現在壁に直面している彼女だが、この曲を聴くにつれて、伊藤美紀の本来の持味が感じられてならない。
(斎藤一)