- 作詞:売野雅勇
- 作曲:林哲司
- 編曲:萩田光雄
- 発行日:86/04/01
- 番号:AH-725
- 発売:日本コロムビア
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奈保子がこの曲を歌っていた86年春に何があったか?
やっぱり誰もが思い出すのはユッコの自殺だろう。思い過ごしかも知れないがあの事件の後、一、二ヶ月は女性アイドル達の目がうるんでいたような気がする。
奈保千も例外ではない。確か「スーパーJOCKEY」ではキラリと目に光るものがあった。この曲はタイトルが示す通りスターを目指して挫折する悲しいラブソングなので、思わずユッコと歌の主人公がオーバーラップしても不思議ではない。佐藤佳代という熱狂的な奈保子ファンの思いを切実に感じていたのかどうかは別として奈保子はとても大切な女の子を失ってしまったことに気づいた。この曲はその時からユッコヘのレクイエムに変身した。
もちろんこんな理屈を抜きにしても、ポップでありながら切ない宝石のような曲だ。
(佐々木周一)
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