涙をたばねて

涙をたばねて

小川範子

  • 発行日:87/12/25
  • 番号:20TR-2176
       23DX-1078
  • 発売:トーラス

 このアルバム、曲4曲・朗読2作のミニCDなんですが、小川範子の、みなさんが思うイメージが主体に作られています。そのイメージとは、川村氏の詞にも出ている恋に対して待つ気持ち、直前で身を引いてしまう姿です。見ていたら後押ししたくなるのを、川村氏が情景を変え四つ措いて、作曲・編曲陣も、ベース・ピアノ・ドラムを使いミディアムに、少しアップにと。そしてさわやかに、さびしくと、いい曲が集まりました。
 そして、歌う彼女も素直に自分を出して歌っています。その歌声はセリフの発声の良さからくるもので、自分のいい声を歌に出しています。2作の朗読も、語らせたら吉田真里子か小川範子と言われるように、うまい語りと言えましょう。
 しかしこのイメージ、これからも続くの?少しちがったイメージの曲も聴きたいなぁ。
(鈴木宏治)